呻吟語⑪
「自分を非難する言葉は聞き入れるべきだ。その『非難する人が誰か』ということは問わない。非難が起こるというのは、仮にその人が言わなくても必ず他に言う人が出てくる。
仮に無実の非難であったなら、自ら弁明しなくても必ず弁明してくれる人が出てくる。」
「自分への非難を聞いて腹を立てれば、忠告の言葉を受け入れないという過ちを重ねることになる。」
「言葉における最大の罪は噓をでっちあげることである。物事を行う上で下策なのは厳しく人に当たることである。最も悪い心持ちは刺々しいことである。」
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