老子・列子㉕

godman

2024年07月17日 12:00




万物が異なるのは生きている間でのこと、死ねばみな同じだ。生死はもちろん、賢愚貴賤も自然の成り行きであり、あれこれ区別する必要はない。

人があくせくするのは「長寿」「名声」「出世」「財貨」の四つの為である。これらにとらわれている者は鬼神を怖れ、他人を怖れ、権威を怖れ、刑罰を怖れる。これを自然に背く者と呼ぶ。

天命に逆らわない人は長寿を羨ましがらず、身分に拘らない人は名声を羨ましがらず、羽振りを利かせようとしない人は出世を羨ましがらず、金持ちになろうとしない人は財貨を羨ましがらない。こうした無欲の人を自然のままの者と呼ぶ。



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