第33回高校女子サッカー選手権 決勝
2025.1.12 藤枝順心高校 5 (前半 3 - 0 ) 0 神村学園高等部
非常にエキサイティングなファイナルでした。
高校のなかではやはり順心はとびぬけた存在ですね。(クラブチームを含めてもトップ5には入ると思う)
組み合わせ的には準決勝の大商学園戦が最大の山場で、事実上の決勝戦と言えたでしょう。このブロックには、大阪学芸・十文字・修徳・大商学園とかなり強豪ぞろいで、静岡県大会決勝で常葉橘に敗れてしまったことにより、ノーシードで1回戦から登場したことが、実は結果的に良かったのではないかと思う。
一度、敗戦を経験したことで足元を見つめ直し、隙を見せない堅牢さを身に付けることが出来たのだと思う。
今後も、順心は静岡県大会が一番の鬼門となる厳しいものとなるだろう。
さて、戦前の感じでは、順心の柘植、弦間、葛西、松本の4選手がキーパーソンになるだろうと見ていた。特に守備の要である柘植、攻撃のアクセントである葛西の出来がスコアに直接現れる気がしていたがまさにその通り。
神出鬼没な葛西の攻撃センスが神村のDFを無力化し、決定的チャンスは柘植の粘り強い守備で防ぎ、大量5得点という結果になったと思った。
神村は、ちょっと中途半端な感じで軸となるプレーヤーがやや小粒な印象。愛川・黒木・三冨を擁した優勝時よりも数段落ちた感じがしました。
セカンドボール奪取→展開、には順心に一日の長があり、効果的に相手守備陣の嫌なところを突いていましたね。
セットプレイもよく練習されており、全く隙が無かったし、攻撃の手が緩むことがありませんでした。
また、プレスバックも非常に早く、よく練習しているなと感心しきりでした。
例年、必ず1・2年生がメンバーに入ってくる順心は、毎回ベスト8以上の力をつけてくるのは明白なので、今後も順心に他の高校が挑む構図は続くと思われます。
さて、来年はどうなるのか、非常に楽しみですね。
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