菜根譚55
97.自然流の心任せ
世捨て人の風流は自然流の心任せが最も良い。形式に拘ったり慣例に捉われたりすればせっかくの風流も俗世間の付き合いと変わりがなくなってしまう。
99.知者は未然に知る
病気になってから健康の有難さに気付き、戦乱の世になってから泰平の世の有難さが分かるようでは後の祭りだ。
幸福を願いながらもそれが不幸の元になることを見抜き、生を願いながらもそれが死に通じる道であることを承知している者こそ知者である。
102.天性のままに生きる
天性のままに生きている者は欲も薄い。このような人生こそ最も幸せなのである。
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