左伝(9)
【晋の文公制覇の時代】
晋の重臣、子犯の言葉
「徳と義は利を生み出す根本であります」
「戦いの目的が道義にかなっていればいくら戦っても疲れるものではないし、逆に道義に外れた戦いならばたやすく疲れるものです」
正道と誠実の大切さを述べたのだと思う。しかし、世の中には一筋縄ではいかない輩が多く、なかなか思うようにはいかないと思うのだが。
楚の栄黄が令尹の子玉に諌言したが聞き入れられず、子玉の息子に語った言葉
「令尹が人民に思いやりを持たぬために、(結局は)自分で敗北を招くことになるでしょう」
結局、楚は晋に敗れ、子玉は自害する羽目になる。自国民に思いやりを持って接することができない者が、外敵を倒すことなど出来るわけもない。
翻って、今の政治家連中に本当に人民目線で活動している者が何人いるのやら…。
関連記事