易経(13)
繫辞上伝(けいじじょうでん) その1
『あらゆる事象は全て孤立して存在するものではなく、必ず対になるものがあり、二つのものは相互に作用し合う関係において存在するのである。』
『乾(けん)の働きは永続し、坤(こん)の働きは拡大する。この永続性こそ賢人の徳性の特色であり、拡大性こそ賢人の功業の特色である。』
『事象は全て極点に達すると変化し、変化することによってまた新しく発展してゆく。これを変通と言い易の最も重要な概念の一つである。』
『易には成人の四つの道が備わっている。①言論で指導するには易の「辞」、②実践で立とうとするには易の「変」、③制度文物を整えて民を豊かにするには易の「象」、④卜筮(ぼくせい)によって予見を行うには易の「占」、を重視する』
その2へ続く。
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