資治通鑑(6)
【蒼天 空しく心を照らす ~巻159-164 梁紀より~】
「(のちに朝廷に歯向かう)候景は河南地区を専断して十四年になり、いつも羽を伸ばしてのさばりたい意図(野心)が見える。ヤツを飼い慣らしておけるのはこのワシくらいだ。そち(息子)にヤツを制御する力はない」
真に
頼れる人間というのは、
真っ直ぐでもの固い性格の者、遠方からはるばる頼ってきた者、穏やかで真面目な者、である。
また、
腹の中が掴みにくい人物は信用してはならない。
(真っ直ぐでもの固い=信義に厚い頑固者、遠方から頼ってきた=忠誠心が飛び抜けている、穏やかで真面目=調整力がある、というふうに解釈している)
(腹の中が掴み難いということは、心を許せないタイプの人物と判断されるということ)
上役の意向を読み取るのが上手な人間は、組織の乱れを呼ぶ。
(おべっか使いのせいで判断を誤ることがトップには多いということ。人事や配置は能力と人格をしっかりとみて、適材適所を細心の注意を払って行わなければならない)
反逆者の常として、「君側の奸を除く」という美名を看板に掲げるものだ。
(立派なお題目を掲げるものほど怪しいものはない、ということか)
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