資治通鑑(7)
「
恩義を忘れ去り、盟約に違背した罪は天地も容赦し給わぬところ。この沈俊は五十路の身...いつも気がかりなのは死に場所を見つけることだ。殺されるからといって今更恐れる相手などおらん」(梁の硬骨漢、沈俊の言)
定まらぬ乱れた世相に在って、ギリギリのところで一本筋を通せる人物とは、究極は死すら超越する。約を違えるということは、人間の根本を問われる非常に重い事だと思うが、今の政治家は約束事すら明確にせず、その場限りのご都合主義で約を守るどころのレベルではない。国にも地方にも人民の方を向いていない、名利主義者がはびこっているようである。
「悪党どもが時宜に照らして殺す必要がないと思えば、たとえこちらが横柄な態度をとろうが、怒鳴り罵ろうが決して文句を言いはしまい。しかし、
殺される時機が到来すれば日に百回も土下座して嘆願しようが何の役にも立たないものよ」
命運が他人に握られているとき、ジタバタしても仕方がない。ありのままを受け入れよという老荘的思想を示す。例えば、死ぬと決まっている運命にあるのに、無用の心配をするなど無駄であろう。
出た結果に対して、ああだこうだと言い訳がましくしていることを連想させるが、けじめ、終わりに潔くない者は評価を下げると思う。
「
興廃は時の運、巧拙は人次第なものよ」(反乱を起こした候景の臣、王偉のことば)
成功か失敗かは時の運、上手くいくかしくじるかはその人次第、くらいの意味。ジタバタせず腹を決めて進め!
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