孟子(15)
【告子 上】
「人の性の善なるは、猶(なお)水の低きに就くがごとし」
人の本性が善ということは、水が低い方に流れるようなものだ。
*性善説について述べている。水が高い所から低い所に流れるように、摂理に従っているのが人間の本性なのである。
「人の不善さを成さしむべきも、其の性また猶(なお)かくのごとし」
時に人に不善を行わせることが出来るのも、その本性はこのようなものである
(本性は善なのを外から与えた影響によって一時、不善にさせただけだ、という意)
*不善になるのは本性がそうであるからではなく、何らかの外的要因に影響されての事だから、人間の本性が悪であることにはならない。
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