菜根譚(19)
「よく考えて判断する」
気分や思い付きで物事を始めてしまうと迷いが生じ長続きしない。
直感やひらめきで物事の是非を論じてしまうと一貫した信念を保つことが出来なくなる。
*人間の直感やひらめきは意外とバイアスがかかっているもの、客観性に乏しく間違っていることも多いので妄信してはいけない。
「清らかで正しい心を守り続ける」
都会で悪賢い商売人の仲間になるくらいなら、清らかで正しい心を持ち続け、貧しく粗野で純真な方がよい。
「相手をよく見て心を許す」
口数が少なく中々
本心を見せないような人に自分の本心を打ち明けてはならない。感情の起伏が激しく、
自分だけ正しいと思っているような人には話しかけない方がよい。
「嫌われることを恐れない」
上手に世を渡る為には、世間と全く接点を持たないのはよくないことと知るべきである。
*人付き合いが苦手な者、ひきこもりの者であっても、世間知らずではいけないということである。
「高い目標を持つ」
自分を向上させたいならば、人より
少し高い目標を設定して日々精進を怠らないようにするべきである。生きてゆくためには、
相手に一歩譲り少し遅れるくらいが丁度良い。
*目標達成のためには絶え間ない努力が必要ではあるが、そのペースはマイペースを貫くことが肝要である。
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