言志四録⑱
「多忙だからと言って自分を忘れてはならない。
『忙中閑あり』のゆとりが無くてはならぬ。又、七難八苦があろうとも、むしろその
苦しみを楽しみに変えるぐらいの余裕を持て」
・死中活あり(絶体絶命の中にこそ逆転の目がある)
・壺中天あり(世俗的生活の中に自分だけの楽園を見つけよ)
・意中人あり(私淑できる人物を持て)
・腹中書あり(心にしっかりとした哲学・信念を蔵せよ)
「得てはならないものを得るな、失ってはならないものを失うな、これが処世の基本である。」
「良い方を自分が取り、悪い方を人に押し付けるのが 驕 、利益を自分が取り、損益を人に与えるのが 争 、
驕争 は身を滅ぼすもととなる。」
「立派な人物は何処にいてもどんな地位でも不平を抱かず、地位に応じた為すべきことをやり、決してあくせくしない。(物事に対して)満足もできず楽しめもせず、というのは功名や利益を貪る心を抱いているからだ。」
「俗世間に身を浸しつつ、浮世離れした心境でいることは難しい。」
「少年期に勉強していないと壮年期に物事の的確な判断がつかなくなる。」
「何事も前もって(的確に)準備すればことは成功する。事前の準備を怠れば失敗は当然である。」
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