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Posted by naturum at

2022年02月25日

韓非子(10)




《難勢篇①》

立派な人物が権勢を用いれば天下は治まり、愚か者が権勢を用いれば天下は乱れるが、しかし、人間の本性を考慮すると世の中に賢者はごく少なく、圧倒的に愚者が多い。故に権勢を(適正に)用いて天下を治めることが出来る人物は稀である。

「それ勢いとは名一にして変無数のもの為り」

*そもそも勢いとは、その名称は一つであるがその内容(実態)は色々あって変化は無数にあるものである。

「勢い治むるものは則ち乱すべからずして、勢い乱るるものは則ち治むべからざるなり」

*勢いが天下の治まる状態にある場合は人為により乱すことは出来ないし、勢いが天下が乱れる状態にある場合には人為により治めることは出来ないものだ。

世襲制についても、世襲というものは代を重ねるたびに腐敗と悪徳を増してゆくものとして、韓非は批判している。
  
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2022年02月24日

韓非子(9)




《二柄篇》

「明主のよりて其の臣を制する所のものは二柄のみ。二柄とは刑徳なり」

*英明な君主が臣下を支配する武器は二つの権柄だけである。それは刑と徳との実行力である。

必ず君主自身の判断で、刑罰と恩賞を実施することが部下をコントロールする秘訣である

「名に当たらざるの害は、大功有るよりも甚だし」

*業績が最初に言った名目に合致しないことから生ずる弊害の大きさは、大きな業績による利益を甚だしく上回る。

想定外の業績は、利益よりも弊害の方が大きいという事を言っている。何事も計画通りのほうが望ましい。  
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2022年02月23日

韓非子(8)




《定法篇②》

「強秦の資に乗ずること数十年にして帝王至らざるは法官を勤飾するといえども 主 術の上に無きの患なり」

*数十年も強国・秦の資力をよりどころとしながら帝王になるまでに至らなかったのは、法が役人たちの間で誠実かつ正しく用いられていても、君主が用いるべき術を有していなかったことの弊害による。

「人主は一国の目を以て視る、故に視ることこれより明なるは無し。人主は一国のの耳を以て聴く、故に聴くことこれより聡なるは無し」

*多くの人間が自分の見聞したことを君主に報告するからこそ、君主は聡明でいられる。

一国の目を以て視る、一国の耳を以て聴く、というのは人民全てを犯罪摘発の道具とする術である。純粋に善悪の判断だけなら問題は少ないが、そこに私情や損得が絡み「相互監視」「密告」「猜疑」などの悪意の温床になる重大な欠点があるといわざるを得ない。  
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2022年02月22日

韓非子(7)




《定法篇①》

韓非は「術」と「法」の両方を用いることの重要性を説いている。術」とは君主が臣下を操るために密かに用いる技術であり、「法」とは君主が人民を支配するために厳しく施行する法律のことである。

「術の、以って姦を知る無ければ、則ち其の富強を以てして人臣に資するのみ」

臣下の悪事を察知するための術がなければ、国家の豊かさや強さも臣下の勢力拡大の元手となるだけである。

このような考え方に至る材料は、戦国期には顕著であっただろう。  
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2022年02月21日

韓非子(6)




《問田篇》

「法術を立て度数を設くるは、民萌を利し衆庶に便する所以の道なり」

法律を定め、制度を設けることこそが、人民に利益を与え庶民に便宜を与えるための方法である。

韓非子は、民衆を混乱の中から救い出し、天下の災いを取り除くことを法家の理想として掲げ、有能な人物とは世を救うためならば、どのような身分や境遇にも甘んじるものだと説く。

非情な支配の技術のみ、(戦国下の国家の課題の)全てを解決へと導くと韓非は考えた。  
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