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2021年04月08日

資治通鑑(9)



聖人、すなわち「万人に範を垂れるべき最も完全な人格」の、持ち主でなければならない天子。天子たるものは道徳をこそうるわしいものと考え、その中心の徳目たる仁義、すなわち「人の人たるべき道の至り」の実践をこそ享楽の対象とするべきなのである。
(司馬光の持つ天子像)

(安禄山の乱を引き起こしたのは)君主が華美を尊んで他人に誇示したそのことが反逆者を招き寄せる原因となったのである。
(トップの派手好み、驕奢、贅沢、は組織を揺るがす原因となる)

人心が不安定な時はしばしばデマが飛ぶ。
(今の世界の状況を言っているような気がしてならない。そもそも、報道されているニュースの多くが、もしかしたらデマに類似していることなのかもしれない)

【資治通鑑、終わり(次は晏子春秋を読み解いていきます)】


  
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Posted by godman at 14:13資治通鑑

2021年04月07日

資治通鑑(8)



【驚破す 霓裳羽衣の曲 ~巻214-220 唐紀より】

玄宗と楊貴妃の時代の、安禄山の乱を描く。

(唐の玄宗が楊貴妃の色香に溺れるさまを評し)緊張に明け暮れた人間がひとたび安逸への傾斜を踏み出せばもはや制止はきかぬものである。

「父上は長らく政府枢要の職に就かれており、仇怨を抱くものが天下には満ち満ちております。ひとたび災難が見舞いましたら最後、こんなことさえなさりたくってもできやしませんよ」(権力者・李林甫が私的に吏員を使役していることへの息子の忠告)

長く権力者の座に就いていればいるほど、多数の人間の怨みや憎しみを受けるのはなぜか?やはり人間の本質は悪だからではなかろうか。

「長途をやってきた賊軍にとっては速戦が得策ですが、険阻な地形に拠って(敵の)進路を押さえる皇軍の場合は守備を固めることが得策なのです」
(遠征軍は速戦速攻が勝率の高い作戦であり、守備側は有利な陣形で長期戦を行うことが盤石の作戦であるというのは古来からのセオリーである)

賊軍は残虐で民の信頼を失くし、軍の威勢は日ごとに衰え内輪もめが起きかけている。そこに付け込めば戦わずに捕虜にできるのだ」
(かつての大陸に侵攻した旧日本軍よろしく、劣悪な質の軍隊では侵略した土地を保つことはできないもの。それは住民の安全を保障できない欠点による)

(速戦即決を望む玄宗の意向に対して)肝心なのは【事の成功】(反乱者の安禄山軍を倒す)にあり、急ぐばかりが能ではない。
(最大の目的は何かを虚飾を全てそぎ落として考えることで、達成を万全のものとする事を述べている)

  
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Posted by godman at 14:14資治通鑑

2021年04月06日

資治通鑑(7)



恩義を忘れ去り、盟約に違背した罪は天地も容赦し給わぬところ。この沈俊は五十路の身...いつも気がかりなのは死に場所を見つけることだ。殺されるからといって今更恐れる相手などおらん」(梁の硬骨漢、沈俊の言)

定まらぬ乱れた世相に在って、ギリギリのところで一本筋を通せる人物とは、究極は死すら超越する。約を違えるということは、人間の根本を問われる非常に重い事だと思うが、今の政治家は約束事すら明確にせず、その場限りのご都合主義で約を守るどころのレベルではない。国にも地方にも人民の方を向いていない、名利主義者がはびこっているようである。

「悪党どもが時宜に照らして殺す必要がないと思えば、たとえこちらが横柄な態度をとろうが、怒鳴り罵ろうが決して文句を言いはしまい。しかし、殺される時機が到来すれば日に百回も土下座して嘆願しようが何の役にも立たないものよ

命運が他人に握られているとき、ジタバタしても仕方がない。ありのままを受け入れよという老荘的思想を示す。例えば、死ぬと決まっている運命にあるのに、無用の心配をするなど無駄であろう。
出た結果に対して、ああだこうだと言い訳がましくしていることを連想させるが、けじめ、終わりに潔くない者は評価を下げると思う。

興廃は時の運、巧拙は人次第なものよ」(反乱を起こした候景の臣、王偉のことば)

成功か失敗かは時の運、上手くいくかしくじるかはその人次第、くらいの意味。ジタバタせず腹を決めて進め!

  
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Posted by godman at 15:52資治通鑑

2021年04月05日

資治通鑑(6)



【蒼天 空しく心を照らす ~巻159-164 梁紀より~】

「(のちに朝廷に歯向かう)候景は河南地区を専断して十四年になり、いつも羽を伸ばしてのさばりたい意図(野心)が見える。ヤツを飼い慣らしておけるのはこのワシくらいだ。そち(息子)にヤツを制御する力はない」

真に頼れる人間というのは、真っ直ぐでもの固い性格の者、遠方からはるばる頼ってきた者、穏やかで真面目な者、である。
また、腹の中が掴みにくい人物は信用してはならない

(真っ直ぐでもの固い=信義に厚い頑固者、遠方から頼ってきた=忠誠心が飛び抜けている、穏やかで真面目=調整力がある、というふうに解釈している)

(腹の中が掴み難いということは、心を許せないタイプの人物と判断されるということ)

上役の意向を読み取るのが上手な人間は、組織の乱れを呼ぶ。
(おべっか使いのせいで判断を誤ることがトップには多いということ。人事や配置は能力と人格をしっかりとみて、適材適所を細心の注意を払って行わなければならない)

反逆者の常として、「君側の奸を除く」という美名を看板に掲げるものだ。
(立派なお題目を掲げるものほど怪しいものはない、ということか)
  
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Posted by godman at 16:18資治通鑑

2021年04月02日

資治通鑑(5)



「郭泰」は好んで(私欲や不正の)人物批判をしたが、激越な言辞峻烈な議論を吐かなかったので、汚濁の世にありながら怨みの災禍に見舞われずに済んだ。
(正論を吐くにせよ、その在り様は自己保身にも配慮したやり方が好ましい。激しさは我が身をも傷つけてしまう)

「己が蒔いた禍の種から、あたら罪・咎の無い人たちまで汚し、一人だけ死を免れ、(代わりに)万(よろず)の家が災難に巻き込まれる。そんなやり方で生き延びるなんてまっぴらだ!!」(八顧の一人、夏馥:かふく:の言葉)

天下に真理が行われていない時節は、良識ある人は袋の口をきつく縛る様に黙して物を言わず、かくてつまらぬ輩からの災禍を避けているのだが、それでもつまらぬ輩からの害を免れぬことがある。
(つまらぬ輩からの有識者への災禍は、なかなか完全には避けきれない。それほど小人というものは悪影響があるということ)


  
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Posted by godman at 14:24資治通鑑