2024年06月22日
孟子㉔

「言うべきでもないのに言い出すのは何かを探り出す魂胆なのだ。言うべきことを言い出さないのも、やはり沈黙で何かを探り出す魂胆なのだ。」
「誰にでもわかりやすい言葉でありながら尚且つ深い意味を持つものが善言である。誰にでも実践できる事柄でしかもその効果の大きいものが善道である。」
「心を成長させるには欲望を少なくするのが一番良い。欲望の多い人で良心のある人はものすごく稀である。」
2024年06月21日
孟子㉓

「書経の記録を全て信じ込むだけなら書経など読まない方がいい。自分はその中からごく一部を学ぶにすぎない。」
「微妙なコツは(言葉で)教えることが出来ないものだ。」
「俗物共に悪口の一つも言われぬようでは、むしろ真の士ではない。」
「賢者は先ず自分の人格を磨くことによって、人々を導けるようにする。」
2024年06月20日
孟子㉒

「一つの事業を行うのは井戸を掘るようなものである。いくら深く掘っても水脈に達しないうちに止めてしまえば井戸を棄てたも同然なのだ。」
「形だけ敬っても心がこもっていなければ人材を引き留めることは出来ない。」
「止めてはならない時に止める人は何をやっても中途半端なものだ。念を入れてやらねばならぬ時に手を抜く人は何をやってもいい加減だ。せっかちに進む人は退くのもまた早いものだ。」
「乱世に正義はない。甲が乙より比較的正しい、と言うだけだ。弱肉強食の時代における正義とは相対的なものに過ぎない。」
2024年06月19日
孟子㉑

「学ばなくても善を行う力が良能である。考えなくても善を理解する力が良知である。」
「君子には三つの楽しみがある。父母が健在で兄弟が息災であること、天にも他人にも恥じない生き方をすること、英才を見出し教育すること、の三つである。」
「偏向がいけないのは中正の道を損なうからだ。一つの事に固執し過ぎて他の全てを捨て去るからである。」
「飢えても渇いても心の働きを正常に保つ人は、他人の富貴をひがまない。」
2024年06月18日
孟子⑳

(尽心)
「天命がすべてを支配する。天命は素直に受け入れねばならぬ。天命というものが分っていれば人は危険には近寄らない。」
「為すべきことを為し終えて死ぬ者は天命を素直に受け入れたのであり、刑罰に処せられて死ぬ者は天命に反したのである。」
「恥を知ることは人間にとって大切なことである。」
「遊説の心得は、自説が他人に認められても恬淡であれ、自説が他人に認められなかったとしても同じく恬淡であれ、ということだ。」
「自分の徳を大切にし、義であることに喜びを感じていれば恬淡になれる。」