2024年12月20日
荘子㉑

(無能に徹せよ)
「知巧を弄する者は身心をすり減らすだけで何の得るところもなく一生を終える。だが無能を自覚した人間は一切の欲求から解放され、腹を満たすだけで満足して気儘な生活を楽しむ。」
(荘子の臨終)
「公平であろうとして作為を働かせても真の公平は得られないし、自然に順応しようとして作為を働かせても真の順応は得られない。」
「己の賢を恃む者は知を働かせることによってかえって事物に支配されるが、聖知の所有者はただ無心に事物に順応するだけだ。」
2024年12月19日
荘子⑳

(やり込められた孔子)
「目の前で世辞を使う人間に限って裏では陰口を叩くものだ。」
「大きな利益ほど失われ易いものなのだ。」
「宇宙は永遠だが、人間の生命には限りがある。我々はこの限りある生命を永遠の宇宙に託している。」
「この一瞬の人生において、精神を充足させることも生を全うすることもできない者は、道 を体得しているとは言えない。」
2024年12月18日
荘子⑲

(雑篇)
(無用の用)
「無用の何たるかを知っている人間だけが有用なものについて語る資格を持つのである。」
(六十にして六十化す)
「仁義だの利害だのと並べ立て、何が良いだの何が悪いだのとやり合っている者の議論は、結局は口先だけのものに過ぎない。」
「無心に全てを受け入れる者に対しては、誰しもが自ずと対立意識を無くしてしまう。」
2024年12月17日
荘子⑱

(境界の無い境界)
「真の 道 は事物を離れては存在しないが、かといってどこにあると限定できるものではない。それは真の教えが一つの形式に限定されないのと同様である。」
「万物を万物たらしめる 道 は万物に遍(あまね)く内在し、万物との間に境界を持たない。」
「万物の生滅を司りながら自らは生滅を超越した存在、それが 道 である。」
2024年12月16日
荘子⑰

(外篇)
(牛でも馬でも)
「自分がいつでも無抵抗なのは、自然とそうなるだけで意識的に無抵抗である訳ではない。」
(嫌われた美女)
「優れた行いをしてしかも自惚れない、そんな人間が万民に愛されないわけがない。」