2024年05月24日
韓非子⑰

「功績の無い者に賞を与えれば人民は付け上がって高望みをするようになる。悪人に罪を加えなければ人民は平気で悪事を働く。」
「対象としなければならないものは数多いが、自分ひとりの知恵はわずかなものだ。少ないもので多いものに勝つことは出来ない。人間(一人)の知恵のみでは物事を知り尽くすことは出来ないのである。」
「下に居る者は多いが上に居る者は少ない。少ない者は多い者に勝てない。すなわち君主は臣下を知り尽くすことなどできないのだ。」
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│韓非子(中国の思想)
2024年05月23日
韓非子⑯

(難~詰問する、反芻する、の意)
「舜(のような大聖人)は一人しかいないし、その寿命には限りがある。だが世の中の間違いには限りがない。限りがあるもので限りが無いものを追求したところで幾らも防げるものではないし、直せる間違いはものの数ではない。」
「賞罰によるならば、世の中の間違いは必ず防ぐことが出来る。」
「倉(国庫)を開いて貧乏人に食料を与えることは、功績の無い者に賞を与えることに等しく、罪の軽い囚人を釈放するのは、悪人に罰を加えぬことに等しい。」
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│韓非子(中国の思想)
2024年05月22日
韓非子⑮

(和氏)
呉起⇒重臣の恨みを買い殺された
「領地を持つ臣下には子孫三代限りで位と禄を返還させたらよい。諸官の俸給は削減し、不要不急の官職は廃止し、その分を選ばれた優秀なものへ与えるとよい。」
商鞅⇒重臣の恨みを買い車裂きにされた
「五軒組と十軒組を組織し人民に密告させ合い連帯を取らせること、法令を明示すること、大臣の請願は無視し国に忠誠を尽くすものを大切にすること、家を離れて仕官することを禁じ、兵役を務める農民を表彰すること、を実施すべきである。」
*彼らは、重臣・佞臣連中が自分を苦しめる「法」を邪魔扱いし、人民も「整った政治」を毛嫌いしたことから、結果的に排除されてしまったのである。
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│韓非子(中国の思想)
2024年05月21日
韓非子⑭

「独善的で協調性が無く、諫言されればムキになる。国家全体の事を考えずに軽率に動き、しかも自信過剰である。このような君主の国は亡びる。」
「遠くの友好国を当てにし、近隣諸国との外交をおろそかにする。強大国の援助に頼り、隣国からの脅威を軽視する。このような国は亡びる。」
「自国の経済力を考えず敵国を過小評価する。弱小国であるのに(他国に)尊大に振舞い、強国を警戒しない。自国の利益しか眼中になく外交努力をしない。君主が臆病で信念を貫けず、予測するだけで決断できず、実行力がない。このような国は亡びる。」
「視野が狭くてせっかちであり、軽率に行動し短気で前後の見境がつかなくなる。このような君主の国は亡びる。」
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│韓非子(中国の思想)
2024年05月20日
韓非子⑬

(亡徴~倒れぬ樹はなく、亡びぬ国はない)
「法による政治を軽視して策略に頼り、その結果内政の混乱を招いて(自ら解決できずに)外国の援助にすがろうとする国は亡びる。」
「臣下が学問(空論?)の熱中し子弟は空理空論を弄ぶ。商人は脱税のため財産を国外に持ち出し、一般庶民が私的武力に頼る。このような国は亡びる。」
「君主が無能で無知、優柔不断で人任せにして自分の考えというものが無い者の場合、その国は亡びる。」
「限りなく欲張りで利益とみれば見境なく飛びつくような国は亡びる。」
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│韓非子(中国の思想)