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Posted by naturum at

2021年01月18日

左伝(4)

鄭の荘公小覇の時代

大夫の石碏(せきさく)が荘公に対して曰く

「驕慢、驕奢、淫乱、放逸は身を誤るもとです」

「邪(よこしま)でありながら正しいものを迫害することは(君子がしてはならない)六逆のひとつです」

「順を棄てて逆に走るのは禍を招くもとです」

何も君子でなくとも、人間として心掛けなければならない節度である。
自分を常に律していないと必ず甘えが生じ、次第にだらしなく、欲深くなってゆくもの。
そしてそれはいずれ、自分に跳ね返ってくるということだろう。

  
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Posted by godman at 06:53左伝(中国の思想)

2021年01月15日

左伝(3)

鄭の荘公小覇の時代

お家騒動の際の臣下の諌言に対し、荘公が答えた言葉

「人民は不正を行うものからは離れるものだ」

勢力を得た弟に脅かされつつある荘公。臣下はその乱れを憂い、弟の失政を責めて禍根を断つように勧めるのだが一向に荘公はその気にならない。

この言葉は理想論である。人民が悪政を完全に見限るまでかなりの犠牲を要することを考えると、荘公は随分と計算高い人に思える。

このような状態にならぬよう、「不正」を許さない政治というものが究極であろうが、それは非常に難しいことを現在の日本、ひいては世界の政治がそれを表している。  
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Posted by godman at 06:36左伝(中国の思想)

2021年01月13日

左伝(2)



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鄭の荘公小覇の時代

鄭の国にお家騒動が起こった時、大夫の祭仲荘公を諫めて言った言葉

「雑草にしても、放ってはびこってしまえば取り除けなくなるもの」

害のある行動、害のある人物、害のある状況を見逃し続けるとのちに大きな禍根となることを述べたものであろう。

日常生活の中でも、物事を軽んじたり、手抜きしたり、我儘になったりすることはないだろうか?

「注意一秒、怪我一生」の標語ではないけれど、重大な危機というのは案外ほんの小さなことから生じることを示唆している。
全てを100%手抜きせずに生活など出来るものではないが、それでも自分自身をしっかり律してゆかねばならないのが現代人の責務であろう。
  
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Posted by godman at 06:30左伝(中国の思想)

2021年01月12日

左伝(1)

左伝(春秋左氏伝)は、論語・孟子と並び日本人の教養に不可欠の書物であった。古代中国・魯国の年代記(春秋)を左氏(左丘明)が注釈したものであり、歴史書の性格が強い。

儒家の経典の一つであり、記述は儒家思想で一貫しているとのこと。

テキストは「左伝 中国の思想11」(徳間書店)

*ここ1年ほど日中古典を独学していますが、ただ読むだけではなく自分なりの解釈を施し、記録しておこうと思い立ちました。
 自分の心に刻まれた印象深い言葉を綴っていきたいと思います。  
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Posted by godman at 06:44左伝(中国の思想)