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Posted by naturum at

2021年12月14日

論語(2)

「三人行けば必ずわが師あり。其の善なる者を択(えら)びて之に従い、其の不善なる者は之を改む」

自分を含め三人ほどで同行するような場合、必ず(何らかの面で)自分にとっての師となる人が居るものだ。善き人であればその長所を選び取って真似し、善くない人であれば反面教師とするといい。

特定の人物に師事しなくても、世の中には学ぶべき点を持った人物は多くいるとする、孔子の実体験に基づく逸話である。

道徳と知識の両方が揃った人間が教養人である。

「之を導くに政を以てし、之を斉(ととの)うるに刑を以てすれば民免れて恥無し。之を導くに徳を以てし、之を斉うるに礼を以てすれば恥有りて且つ正し」

行政運営を法制のみに依ったり、治安維持に刑罰のみを用いたりするのでは、民はその法制や刑罰に引っ掛かりさえしなければ何をしても良いのだと振舞って何ら恥じることが無くなる。行政運営を道徳に基づき行い、治安維持に世の規範を第一とすれば(民は)心から不善を恥じて正しく振舞うようになる。

「子の欲せざれば、これを賞すと言えども盗まざらん」

(重役である)あなたが不欲であるならば、たとえ盗みを誉めたとしても誰を盗みを働くことはしないだろう。

*不欲とは無欲と異なり欲望を認めつつも、ただし貪欲でないことを指す。トップが不欲に徹すれば民衆もそれに感化され罪を犯さないという孔子の考えである。
  
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2021年12月13日

論語(1)

「五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従いて矩(のり)をこえず」

五十歳を迎えた時、天が私に与えた使命を自覚し奮闘することとなった。六十歳ともなると人の言葉を聞くだけで気持ちを理解できるようになった。七十歳を過ぎると心の求めるままに行動しても世の中の規定・規範に外れることが無くなった。

*まさに理想の老境である。五十年も生きてきて(経験を積んで)、自らに課せられた使命をやっと自覚できる(当然自覚できない者も居る)。自覚して10年来の努力でようやく人間や物事の本質を理解できるようになり、更に精進を続けて模範的行動にすべてが収まるようになる。

「人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う」

自分が他人に知られていない状態は別に恥ずべきことではない。しかし、優れた人材が他に居るのを知らない、という状態は恥ずべきことである。

*人は誰しも他人に認められ名を挙げたいと思っているものだが、しかし、世の中には自分の知らない、優れた才能を有した人材が山ほどいる。井の中の蛙になって自分が一番だと思いあがらないようにしたい。

「学びて常に之を習う」「人、知らずしていからず」

(苦境下でも)学ぶことを続け、常に復習する。他人が私の才能を知らないとしても不満を抱かない。

*このような人物こそ、本当の教養人、君子である。  
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