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Posted by naturum at

2023年01月01日

氷川清話①




大分時間をかけて読解が進みましたので、令和5年の元旦から古典解釈再開します。
一冊目は勝海舟の「氷川清話」です。

「いくら理屈を知っていても、実地に危ない目に遇って見なければ船の(実際の限界の)ことは分からない。危ない目といっても十度が十度なら各別なのでそれに遭遇するほど航海の術は分かってくるものだ。」

理論・知識も重要だが、実際にギリギリの状況を体験・経験することの重要さを述べている。幕末のような黎明期にはこのギリギリのところで死線を潜り抜けてきた者たちが名を成したのだろう。

「畳の上で犬死にをするよりは、同じことなら軍艦の中で死ぬるがましだ」
「あとからかれこれ言い訳などをするのは俺の流儀ではないよ」

勝の出処進退観、死生観を表している。

「おれが政権を奉還して、江戸城を引き払うように主張したのは、いわゆる国家主義から割り出したものさ」

幕臣のくせに幕府を売ったと批判もされる勝であるが、彼は大局的な視点から国力の消耗を恐れ、同国民同士での流血が無駄なことだと割り切ったのだろう。

「時勢を洞察して機先を制することも必要だが、それよりも人は精神(力)が第一だよ」

政治や外交の術よりも、先ずは胆力、器量が人間には重要だと自分も思う。

「おれは、ただ行うべきことを行おうと大決心をして、自分で自分(の信念)を殺すようなことさえなければ、それでよいと確信していたのさ」

大きな仕事を成し遂げるにはまさにこの境地に至ることが必要である。目的を明確にしたならば、過程は柔軟に、しかし目指すところはぶれずに進むべきなのだ。その際の外野の雑音など聞き流してしまおう。

  
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Posted by godman at 08:10氷川清話