2023年10月16日
説苑⑮

死ぬべき道義のある時は進んで死地に赴くが、道義もないのに死ぬのは無駄死にである。
【謙遜を心掛けよ】
「士に対して驕り高ぶってはならぬ」
「貴さであっては天子であり、富では世界を保有する身であっても、謙遜しないならば天下を失い身を滅ぼしてしまう」
「天の道は満ち足りた者を減らして謙遜する者を増し、地の道は満ち足りた者を変えて謙遜する者に与え、鬼神は満ち足りた者を害して謙遜する者に福を授け、人の道は満ち足りた者を憎んで謙遜する者を尊ぶ」
「謙の道はあらゆる場合に通じる。君子は有終の美を飾って吉である」(易経)
2023年10月13日
説苑⑭

【賢者を尊ぶことの効果】
「同じ人間でありながら、かくも栄誉と屈辱が分れたのは何故なのか。それは任用する相手が異なったからである」(桓公の故事)
【諫言の五つの方法】
三度諫言しても聴き入れられなかったら、その国を去るべきだ。
諫言には①正諫(正面から真正直に)②降諫(へりくだり徐々に)③忠諫(真心で)④トウ諫(愚直に)⑤諷諫(婉曲に諷刺して)の五つのやり方がある。
知恵ある者は、主君の賢愚を測り時機を考え、緩急を調節して適切な位置に居り、主君も自身も危うくしないように行動する。
2023年10月12日
説苑⑬

【下々の声を聞く】
「朝廷が厳格であると、下々の者はものを言わなくなります」
「英明な君主は『人の意見を聞いてもそれを行わない』、ということはあっても、始めから聞く耳を持たぬという事は決してない」
【力に任ずるより人に任ぜよ】
「力任せの者は当然、勤労に励まねばならないが、人任せの者はのんびりできる」
2023年10月11日
説苑⑫

【政治の三つの等級】
王者の政治は徳によって民を教化し、覇者の政治は権威によって民を威圧し、強者の政治は力ずくで民を脅迫する。
教化しても向上しない時に威圧し、威圧しても変わらない時に脅迫し、脅迫してもらちが明かない時に刑罰を用いる。
【君子の徳は風】
「上に立つ君子の徳は風のようなもので民は草である。風が吹けば草は必ずその方向に伏すものである」(孔子)
2023年10月10日
説苑⑪

【報恩は人の道】
恩徳を施す者はそれを恩に着せないことを旨とするが、恩徳を受けた者は必ずそれに報いることを心掛けねばならない。
君臣は互いに商いの道をもって交わるものである。
恩義に報いずして自己の利益のみ考えることこそ禍の根源であり、功績に応えることなく行賞をためらうことは乱の基因である。禍や乱は全て恩義に報いないことより生じる。
【人を見る目を持て】
「人を選んでお立てください。立ててから選ぼう(取り消そう)としても、後の祭りである」(趙簡子)