2024年11月02日
菜根譚51

66.どこに居ようとも
心に波風さえ立てなければどこに居ようとも心は清々しくなる。
心に万物を育む暖かさがあればどこに行こうと心は伸びやかでいられる。
67.人間らしい生活
何故、世間の人々は功名富貴ばかり追い求めてもっと人間らしい生活をしようとしないのか。
70.流れる雲のように
栄誉を受けても、屈辱を受けても、常に泰然と構えている。
地位を失おうが、地位を得ようが、少しも気に病まない。
これが達観ということだ。
2024年11月01日
菜根譚㊿

59.時には冷静、時には情熱
多忙を極めていても、冷静に客観視する余裕があれば心のいら立ちを解消できるものだ。
平凡で変化のない日常下でも、情熱を燃やして事に当たればそこにしっかりと意味を見出す事が出来る。
60.楽あれば苦あり
ありふれた食事、平凡な生活の中にこそ人生の本当の楽しみがある。
62.生があれば死がある
成功すれば必ず失敗があり、生があれば死がある。この理(ことわり)を悟るべし。
2024年10月31日
菜根譚㊾

56.自分にとらわれ過ぎる
世の中の人々は、あまりにも深く自分というものにとらわれ過ぎている。好みや悩みばかり増えるのはそのためである。
57.視点を変えて見る
老年になった心境で今の時代を眺めればやみくもな闘争心を消し去ることが出来よう。
落ちぶれた時を想像してから順調な状況を省みれば、贅沢になりがちな心を抑えることが出来よう。
58.相対主義の勧め
一つの立場、一つの価値観に固執するな。今現在の自分を絶対視するな。特定の立場に固執すれば、それに捉われて心の自由を失ってしまう。
2024年10月30日
菜根譚㊽

48.疑心暗鬼
心が平静な時、全てのものを有りのままの姿で感得できる。
50.生きとし生けるもの
内面的な価値に即して見れば生きとし生けるもの全てが天から授かった本性のままに鳴き、そして生きている。
52.欲のあるなしで
心の中から欲を捨て去れば、酷暑の中で涼を得たものだし市中に住んでいても騒がしさを感じない。
2024年10月29日
菜根譚㊼

42.いつも静かな境地で
我が身を常に平静で健全な状態にしておけば世間の思惑がどうであれ動揺など微塵も感じない。
我が心を常に冷静で堅固な状態にしておけば世間の評価がどうであれ全く心を乱されない。
44.足を引っ張られない
栄達を望みさえしなければ、利益や地位という甘い誘惑に振り回されない。
人を押しのけようとしなければ、組織の中で他人から足を引っ張られる心配もない。
45.環境を整える
趣味に溺れて本来の志を見失ってはならないが、常に環境を整えて精神の安定を図ることも忘れてはならない。