ルアーでやってみっか!

（天下よりわが生命）

「天下は重大なものだが、それによって己の生命を損なってはならない。重大な天下の政治をもってしても、自らの生命を損なうことは出来ない、とする者こそ、実は天下を委ねられるものなのである。」

（天下を治めるという重任よりも、人の命の方が重いとするような人物こそ、実は天下を治めることが出来る。自分の命を簡単に捨てられる者に、民衆の命を守れるのかどうか疑問なのである。）

（顔闔：がんごう：は得道の人）

「顔闔のような者は、生を重んずるために富貴を排除しようとする。世の人主は己の富貴さで得意顔で得道の人に接するが、相手の本当の姿を理解しようとしない。」

（王からの贈り物を上手に拒んだ顔闔の逸話。人格者であるとのうわさを聞き付けた王が、敬意を表するために贈り物を持たせて使者を派遣するが、彼は巧みに姿をくらまして受け取らない。それは過分な褒賞が生を害することがあるのを知っているからである。偉い人はへりくだっているつもりでも、無意識のうちに自分の富や権力を見せびらかしているものである。）