2022年01月14日
荀子(8)
《王制②》
「全ての人が平等であっては人が人を使役出来なくなる。天と地が分かれているように人間には階級区分があるのが自然なのだ」
*現実的な考察である。人間社会をうまく運営することを考えた場合、全ての人が同じ役回りになってしまえば立ち行かなくなるのは想像に難くない。社会の中で各々に適した役回りがあり、また、必要な役回りの種類は様々にある。だからこそ【適材適所】を各自が意識して生きるべきだと思う。
「君主が地位の安定を図るなら、政治を公正に行い人民を愛することだ。国家繁栄には、礼を尊重し優れた人物に敬意を払うことだ。功名を成すには、賢者を登用し有能な人物に仕事を与えることだ」
*公正な政治と人民を愛することが『君主の地位の安定』の秘訣であるあたりは現実的で面白い。国家繁栄は優れた人物に敬意を払うことで...云々なんて、優秀な人物群をおだててやる気にさせると上手くいくっていうことに解釈できるし、功名を成すなら、優れたアドバイザーや部下を得ることというまさに人情の機微を捉えた実際的な格言である。
「礼による教化を実行するのが王者であり、立派な政治を行うのが強者である。王者のもとでは民衆が富み、覇者のもとでは官僚が富んでいる」
*王者はその人格により民衆の自発的な政治(自治に近い印象)であり、覇者のそれは機構(システム)による上意下達的な統治、なのだろう。強者の政治も、どちらかと言えば『従わせる』ニュアンスを感じる。
「全ての人が平等であっては人が人を使役出来なくなる。天と地が分かれているように人間には階級区分があるのが自然なのだ」
*現実的な考察である。人間社会をうまく運営することを考えた場合、全ての人が同じ役回りになってしまえば立ち行かなくなるのは想像に難くない。社会の中で各々に適した役回りがあり、また、必要な役回りの種類は様々にある。だからこそ【適材適所】を各自が意識して生きるべきだと思う。
「君主が地位の安定を図るなら、政治を公正に行い人民を愛することだ。国家繁栄には、礼を尊重し優れた人物に敬意を払うことだ。功名を成すには、賢者を登用し有能な人物に仕事を与えることだ」
*公正な政治と人民を愛することが『君主の地位の安定』の秘訣であるあたりは現実的で面白い。国家繁栄は優れた人物に敬意を払うことで...云々なんて、優秀な人物群をおだててやる気にさせると上手くいくっていうことに解釈できるし、功名を成すなら、優れたアドバイザーや部下を得ることというまさに人情の機微を捉えた実際的な格言である。
「礼による教化を実行するのが王者であり、立派な政治を行うのが強者である。王者のもとでは民衆が富み、覇者のもとでは官僚が富んでいる」
*王者はその人格により民衆の自発的な政治(自治に近い印象)であり、覇者のそれは機構(システム)による上意下達的な統治、なのだろう。強者の政治も、どちらかと言えば『従わせる』ニュアンスを感じる。