2020年12月28日
第100回天皇杯全日本サッカー選手権大会準決勝 川崎フロンターレvsブラウブリッツ秋田

【川崎フロンターレ 2 (前半 1 - 0 ) 0 ブラウブリッツ秋田】
歴代最強のJ1王者に、爪痕を残すことは叶わなかった。
天皇杯準決勝、試合前の予想では家長、三苫に引っ掻き回されて、5失点位くらうんじゃないか?と思っていたが、それ以上に何も相手を慌てさせることができなかった完全敗北である。
試合の入りは別段力んでるわけでもなく、無難な立ち上がり(川崎が様子見気味だったのもある)。ただ、チャレンジャーたる秋田はもっと「ギラギラ」した野心をあらわにした入りでもよかったか?
無失点の時間をどのぐらい続けられるか...(出来れば45分間以上)と思って観ていたが、やはり今の川崎のクオリティを40分以上耐え忍ぶのは相当に困難なんだなぁと。とにかく川崎にスキがなく、『舐めて前がかりに過ぎると、ちょっと怖いな...』と川崎に感じさせる《武器》がないと、こういう試合になるという典型例であった。(もし、齋藤恵太がいれば、あのスピードでもう少し慌てさせられたかもしれない)
通用したのは「走力」、「守備・プレスの強度」、「セットプレイ時の守備」であろう。また、千田はレアンドロダミアンと充分渡り合えていたし、ロングスローも(もっと工夫すれば)武器になることが分かったのは収穫の一つである。
この試合を経験することで”自分たちの上のレベル”がJ1王者、それも歴代の中で最強の相手がスタンダードになったことは物凄い経験値になるし、来期J2を戦い抜く上での貴重な財産になったであろう。それでなくても非常に謙虚で真面目なチームだから、間違いなく秋田はチームとしてレベルアップするのは疑いようがない。
このレベル(J1のトップクラス)と互角にやるとしたら、①個で剥がす個人技②裏を取るダイレクトパス、プレイ③セカンドボールをある程度しっかり拾う④ミドルシューター又はロングシューター⑤インターセプト直後のキック精度向上⑥深い位置からのフィードの質向上、が指針であり目標になる。
また、【ジャイアントキリング】には奇策もだが、GKのビッグセーブが連発することも必要なのが良く分かった。
さて、今のところ効果的な補強をしていると思われるし、現有戦力の底上げとともに、来年2月下旬のリーグ開幕までしっかりチームを作り上げなくてはならないが、先ずは今シーズンお疲れ様、優勝おめでとう!と労いの言葉を掛けてあげたい。
来シーズン、絶対に残留を果たせ!!!
Posted by godman at 09:22
│サッカー評