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2023年01月05日

氷川清話⑤

氷川清話⑤



「熟考の上で決行すれば、やれないことは天下にないさ」

冷静に考えてみればその通りなのだが、平時には緊張感の欠如から熟考がおざなりになるし、緊急時には速さを求められて熟考できない場面が多々ある。常日頃の熟考と想定が、実行には不可欠である。

「北条氏が栄えたのはつまり倹(恭倹、倹約)のためで、滅びたのは驕り(驕慢、驕奢)のためだよ」

恭倹な態度をとり、倹約質素な生活が繁栄の礎であり、驕慢な態度になり、驕奢な生活を送れば滅亡するのは自明の理である。

「学者の学問は容易だけど、俺らがやる無学の学問は実に難しい

学者の学問は学ぶための学問で、範囲も限られている。無学の学問とは、天下万民を導く術であり誰かに教わったり、唯一の正解があるものではない。

「(外交の秘訣は)心を明鏡止水の如くすることだ。ならば、機に臨み変に応じて事に処する方策が浮かび出るものだ」
「外交の極意は正心誠意にある。誤魔化しなどをやりかけるとかえってこちらの弱点を見抜かれるものだよ」

下手な芝居を打つよりは、正直に誠実に外交を展開すべき、というのはこの時代には現実的な対応だったのだろう。開国直後の日本の外交力は列強に比べ大人と子供ほどの差があったと思われる。

「国民がいま少し根気強くならなければ、とても(国家あげての)大事業はできない」

これも黎明期の国家の切実な状況を指しているように思う。弱小国家の日本が、何かを成し遂げようとしたら、国民もある程度の我慢を要するのは当然であったか。

「人間は生き物だから 気 を養うのが第一。気 さえ飢えなければ食物などは何でも構わない

結局、人間は気力さえ折れなかったら、どうにかこうにか状況を打開できるようにできているものである。それにはやはり前向きであることも必要不可欠である。


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