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2023年01月12日

氷川清話⑩

氷川清話⑩



凡そ仕事を焦るものに大事業が出来たという例がない。こせこせと働きさえすれば儲かるなど言うのは日雇い人足や土百姓のことだ」

人間には小仕事に向くタイプもいるし、大事業を成し遂げるものまで様々である。大事業に向く人間はしっかりとした志と慌てないビジョンを有している。

「責任(地位、権力)を負わせなければ、仕事ができるものではない」

地位や肩書が仕事をさせるという考え。仕事に見合った地位・責任を与えないと能力は伸びないと言っているのだと思う。

「(西郷を例にあげて)人間は子分のないほうがいい」

子弟に担がれて西南戦争を引き起こせざるを得なかった西郷を引き合いに、下の者たちの勢いに上に立つものは流されやすいという戒めである。

「世間は生きている。理屈は死んでいる」

世間というものは日々動き変化しているが、理屈・理論というものはその性格上、どうしても過去のものになりやすく未来の指針にはなりにくい。

「今の若い人はどうもあまり才気があって、肝心な胆力というものが欠けている」

黎明期はどちらかといえば暴力的な行動力とやけっぱちに似た胆力が必要とされるが、安定期に入ると違った能力・才能が必要になる。黎明期側の人間である勝は、その点が気に入らなかったのであろう。

「人材などは(探し出そうと)騒がなくても、眼玉(眼力)一つでどこにでもいるよ」

人材は、見出す側の着眼点次第なんだと思う。

「主義といい、道といって、必ずこれのみと断定するのはおれは昔から好まない」

一つのことに固執しすぎて、柔軟な見方が出来なくなること勝は戒めていたのだろう。


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